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  • キノコが少ない日だからこそ見えてきた、菌類の多様性――長沼公園でキノコ観察会を開催しました

    キノコが少ない日だからこそ見えてきた、菌類の多様性――長沼公園でキノコ観察会を開催しました

    2026年10月17日(土)、都立長沼公園(八王子市)で「秋のキノコ観察会」を開催しました。講師は神奈川キノコの会の中島淳志さん。フィールドでは東京きのこ同好会の鈴木会長にも案内していただきました。この観察会は、当センターが進める「ネイチャーポジティブ多摩丘陵プロジェクト」の一環です。

    長沼公園はどんなところ?

    長沼公園は、八王子市長沼町と下柚木にまたがる都立公園で、1980年(昭和55年)に開園しました。多摩丘陵北部に連なる緑地群の西端にあたり、標高はおよそ90〜190mです[1]。都立多摩丘陵自然公園にも含まれます。

    公園全体がクヌギやコナラを主体とする雑木林に覆われています。かつて薪や炭をとるために使われてきた林です。園内には大小8本の沢が入り組み、谷底から尾根線まで、起伏に富んだ丘陵本来の地形がよく残されています[1]。京王線長沼駅から歩いてすぐの場所に、これだけまとまった丘陵の森が残っているのは貴重です。

    キノコの「本体」は見えないところにある

    雑木林の中で集まってキノコを観察する参加者
    雑木林の中で、見つけたキノコをみんなで囲んで観察

    はじめに長沼町会館で、中島さんからキノコの基本を教わりました。私たちがふだん「キノコ」と呼んでいるのは、植物でいえば花や実にあたる部分です。本体は土や木の中に網の目のように広がる、ごく細い菌糸です。

    キノコの暮らし方には、落ち葉や枯れ枝を分解する「腐生菌」、木と栄養をやりとりする「菌根菌」、ほかの生きものから栄養を得る「寄生菌」があります。キノコが分解してくれるからこそ、落ち葉や枝は土に還ります。

    同定にあたっては、傘の表だけでなく裏側(ひだや管孔)が大事な手がかりになります。写真は表・裏・まわりの環境を撮り、1円玉や指を一緒に写して大きさがわかるようにすると良い、とのことでした。

    一方で、キノコには見た目だけでは種まで決められないものがとても多い、という話もありました。たとえばベニタケの仲間は種類が多く、種レベルの同定はほぼ不可能とのことです。走査型電子顕微鏡を使っても、DNAを分析してもなお同定できないものもある、と。無理に種名をつけず、「ベニタケ属」「ナラタケ属」のように、わかるところまでで止めておくのも立派な記録です。実際、当日のiNaturalistの記録にも、ベニタケ属やナラタケ属のように属までにとどめたものがあります。

    キノコを採ることの影響についての話も印象的でした。地上のキノコを採っても、地中の菌糸が生きていればキノコは減らない、むしろ問題は土を踏み固めたり穴を掘ったりすることだ、という話です。スイスで行われた長期研究でも、キノコを採り続けても発生量や種数は減らず、踏みつけによって発生量が減ることが確かめられているそうです[2]。

    雨不足でキノコは異例の少なさ。それでも見どころは多く

    9月までは異例の長雨だったのに反して、このところしばらくまとまった雨が降っておらず、当日は林床が乾いていました。今年は9月後半に一斉に出たとのことですが、当日は中島さんが「異例の少なさ」と嘆くほど、キノコらしいキノコはわずかでした。

    とはいえ、枯れ木に生えるかたい「硬質菌」や、葉に寄生するさび病菌・すす病菌などの植物病原菌といった、ややマイナーな分類群を中心にじっくり観察しました。硬質菌はふだんの観察会では見過ごされがちですが、長く観察できるものが多く、キノコの表と裏をしっかり撮っておけば同定しやすいのだそうです。

    当日記録されたキノコの一部を紹介します(リンク先はiNaturalistの観察記録)。

    • カワウソタケ:サクラの老木の幹に重なり合って生える硬質菌で、サクラを腐らせる代表的な腐朽菌の一つです。学名の mikadoi は「帝(ミカド)」にちなみます。
    • ホウロクタケ:素焼きのなべ「焙烙(ほうろく)」に形が似ています。
    • クジラタケ:よく似たチリメンタケとは、傘の裏の孔の形などで見分けます。
    • ダイダイタケ:枯れ木に重なって生える硬質菌。当日は鮮やかな橙色の株が見つかり、「きれい!」と声が上がりました。
    • サガリハリタケ:枯れ木の表面に薄く広がり、そこから針状の突起が垂れ下がるキノコです。
    • ヒラタケ:本来は晩秋から冬に出るキノコで、地方によっては「寒茸(かんたけ)」とも呼ばれます。ひだに見られる白い粒は「白こぶ病」と呼ばれるもので、線虫がかかわってできます。中島さんによると、ヒラタケは線虫を捕らえて栄養にする「線虫捕食菌」の顔ももっているとのことです。
    • モンパキンの仲間:カイガラムシと共生する、変わった暮らしの菌です。
    • サンショウ類のさび病菌(Coleosporium zanthoxyli):さび病菌の多くは、つく植物が決まっています。
    • カキ角斑落葉病菌(Cercospora kaki)やアオキ星型すす病菌:葉の斑点も、立派な菌類の記録です。
    枯れ木の幹に重なって生えるダイダイタケ
    ダイダイタケ Phellinus xeranticus
    樹幹に段々に重なって生えるカワウソタケ
    カワウソタケ Inonotus mikadoi
    コケむした倒木の表面に広がるサガリハリタケ
    サガリハリタケ Radulomyces copelandii
    枯れ枝に群生するウチワタケ
    ウチワタケ Microporus affinis

    キノコの分布は変わりつつある

    中島さんの話で特に大事だと感じたのが、キノコの分布の変化です。中島さんによると、ここ数年でナラ枯れが各地に広がり、枯れたナラにナラタケの仲間が増え、続いて、中島さんが「キノコを食べるキノコ」と紹介した猛毒のカエンタケも増えました。その後、ナラ枯れが一段落するとナラタケの仲間もカエンタケも減ってきており、ニュースでカエンタケが話題になることも少なくなった、というのが今の段階だそうです。

    もう一つは、南方系のキノコが増えていることです。当日、ケシワウロコタケを前に中島さんは「20年前にはほとんど見られなかったキノコ」と話していました。温暖化と安易に結びつけることには慎重であるべきとしつつ、分布の変わってきたキノコはたくさんあるとのことです。

    では、なぜ分布が変わっていくのでしょうか。中島さんによると、キノコの胞子はとても小さいので、上空の気流(ジェット気流)に乗って遠くまで運ばれ、いわば「どこにでも」たどり着きます。そのうえで、たどり着いた先で実際に定着して生育できるかどうかは、気温も含めたその土地の環境による、という考え方です。いままさに南から分布を広げつつあるキノコもあり、たとえばアミヒカリタケの北限が多摩川を越えるかどうかが話題となっていました。「私たちは、分布の最前線を見ているのかもしれない」と中島さんは話していました。

    中島さんは子どものころからキノコを探してきたそうですが、当時は見かけなかったキノコを、今はどんどん見るようになったといいます。資料で「お宝」として紹介されたムラサキウスバタケも、最近よく見るキノコの一つだそうです。新しく増えたキノコがあるなら、逆にいなくなったキノコもあるはずです。ところが、減ったことは、ふだん歩いているだけではなかなか気づけません。「記録を積み重ねていって初めて、『これは減っている』と説得力をもって言える。ぜひどんどん記録してほしい」と中島さんは話していました。

    ネイチャーポジティブ多摩丘陵プロジェクトでも、記録を積み重ねていきたいですね。

    観察の記録はiNaturalistに

    見つけたキノコは、参加者で「iNaturalist」に投稿しました。当日夜の時点で[3]、公園内で投稿された記録は菌類が57件・37分類群です。ただし、これはあくまで速報です。撮りためた写真の投稿はこれからきっと増えていくはずで、下のリンク先は投稿に合わせて自動的に更新されます。

    観察会で投稿された記録(菌類のみ)は、こちらから見られます。
    https://www.inaturalist.org/observations?nelat=35.641196708&nelng=139.374772927&on=2026-10-17&subview=map&swlat=35.634411351&swlng=139.363790499&verifiable=any&iconic_taxa=Fungi

    長沼公園では、iNaturalist上の記録が、観察会の前日までに、菌類について、175件の観察、研究グレード75種以上が記録されていました。今回の観察会の記録は、その蓄積にさらに厚みを加えるものです。

    雑木林の道を歩く参加者
    雑木林の道を歩きながらキノコを探しました

    当日の資料

    中島さんに作成していただいた資料「長沼公園きのこ観察ガイド」を掲載します。キノコのからだのつくりや見分け方のヒント、長沼公園で記録のあるキノコが写真入りで紹介されています。画像をクリックすると拡大して見られます。印刷用のPDF(A3、約16MB)もダウンロードできます。

    長沼公園きのこ観察ガイド(中島淳志 作成)
    長沼公園きのこ観察ガイド(作成:中島淳志)。クリックで拡大

    おわりに

    キノコ類は、当センターがあまり強くない分野です。それだけに、今回の観察会は非常に有意義なものになりました。東京きのこ同好会の鈴木会長など強力な助っ人のガイドもあり、参加者のみなさんと一緒に楽しく理解を深めることができました。中島さん、鈴木会長、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。(渡辺仁)

    次回は10月24日(土)に、都立桜ヶ丘公園で昆虫観察会を開催します。くわしくはこちらのお知らせをご覧ください。

    この観察会は、公益財団法人東急財団「多摩川の美しい未来づくり助成」を受けて実施する「ネイチャーポジティブ多摩丘陵プロジェクト」の一環です。

    参考文献・出典

    1. 東京都建設局「長沼公園マネジメントプラン」(2026年3月)https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kensetsu/080326kbetsumpnaganuma(2026年10月17日閲覧)
    2. Egli, S. et al. (2006) Mushroom picking does not impair future harvests – results of a long-term study in Switzerland. Biological Conservation 129: 271–276. https://doi.org/10.1016/j.biocon.2005.10.042
    3. iNaturalistの記録数は、長沼公園を囲む範囲(北緯35.6344〜35.6412°、東経139.3638〜139.3748°)で2026年10月17日夜に集計。
  • セブン-イレブン記念財団の機関誌『みどりの風』で、ニホンミツバチの取り組みが紹介されました

    セブン-イレブン記念財団の機関誌『みどりの風』で、ニホンミツバチの取り組みが紹介されました

    セブン-イレブン記念財団の機関誌『みどりの風』第87号(2026年秋号、10月15日発行)の連載「ただいま活動中」で、当センターの活動を紹介していただきました(16〜17ページ)。

    記事のタイトルは「在来ミツバチを通して里山保全を」。多摩丘陵の雑木林に巣箱を置いて続けているニホンミツバチの養蜂について、なかなかハチが定着しなかった始まりから、初めての採蜜までの歩みを取り上げていただきました。採れた蜂蜜は、季節の花々の蜜が混ざった「東京百花蜜」です。

    コセンダングサで吸蜜するニホンミツバチ
    コセンダングサで吸蜜するニホンミツバチ

    長く続けてきた活動のため、巣箱などの資機材も傷んできていました。今年度はセブン-イレブン記念財団の助成を受けて、資機材の更新などを進めています。残念ながら今年は、採蜜までたどり着けた群れはありませんでした。この経験と新しくした資機材を、来年以降の活動に生かしていきます。

    取材・掲載いただいたセブン-イレブン記念財団の皆さまに、心より御礼申し上げます。誌面は財団のウェブサイトでご覧いただけます。

    ▼『みどりの風』第87号(PDF、紹介記事は16〜17ページ)
    https://www.7midori.org/contents/wp-content/uploads/2026/10/kaze202610.pdf

  • 200万年前、昭島は海だった ― 「アキシマクジラ」の実物化石を見てきました

    200万年前、昭島は海だった ― 「アキシマクジラ」の実物化石を見てきました

    東京の海にはクジラがいます。小笠原諸島や伊豆諸島の海では、毎年ザトウクジラなどが姿を見せます。ところが、東京の内陸、昭島市の多摩川の河原からもクジラの化石が見つかっていることは、あまり知られていません。約200万年前、このあたりは海辺でした。しかもその化石は、のちに新種と認められています。

    2026年10月12日、用事があって、その化石が展示されている昭島市の教育福祉総合センター「アキシマエンシス」を訪ねました。ここに来るのは2回目です。入口に展示されている大きな全身レプリカ(全長13.5m!)が圧巻なのですが、今回は地元の多摩川流域市民学会の長谷川博之さんの解説のもと、幸運なことに65周年の実物の化石展示も間近に見ることができました。

    60年以上前、多摩川の河原で、親子が見つけた

    1961年(昭和36年)8月20日、小学校の先生だった田島政人さんと4歳の息子の芳夫さんが、貝や魚の化石を採りに訪れた昭島市の多摩川の河原で、砂利採取で削られた岸から突き出た骨を見つけました。場所はJR八高線の多摩川鉄橋の少し下流です[1][2][4]。8月28日から9月3日にかけて、田島さんや地元の学校の先生たちが中心となって緊急の発掘を行い、クリーニングと組み立て直しには約1年をかけました[1][2]。見つかったのは、頭骨から尾までのほぼ全身の骨格です[1][3]。

    化石が埋まっていたのは上総層群小宮層の中部で、古地磁気の記録から約195万〜177万年前(前期更新世)の浅い海の地層とされています[1][2][3]。岸近くの浅瀬で死んだクジラがすぐに土砂に埋もれたこと、その後の地殻変動で壊されなかったこと、河原に現れてから雨で削られる前に見つかったことなど、いくつもの偶然が重なって、ほぼ全身が残りました[4][5]。

    「アキシマクジラ」から、新種 Eschrichtius akishimaensis へ

    1963年、国立科学博物館の尾崎博さんらによって「アキシマクジラ」と呼ばれるようになりました[1]。化石は国立科学博物館に保管されましたが、新種として正式に記載されないまま、長い年月が過ぎました。

    2012年3月、化石は詳しい研究のため群馬県立自然史博物館に移されます[1][2]。研究を担ったのは、同館の長谷川善和さんの推薦を受けた木村敏之さんでした。木村さんは18歳のころからこのクジラを研究したいと考えていたそうです[5]。

    その成果として、2018年1月、日本古生物学会の英文誌『Paleontological Research』で、コククジラ属の新種 Eschrichtius akishimaensis として記載されました[3]。種小名は「昭島の」という意味です。頭骨の骨の形が現生のコククジラと異なり、コククジラ属で初めて認められた化石種です[1][3]。論文は、現生のコククジラにつながる系統とアキシマクジラという少なくとも2つの系統が、前期更新世まで生き残っていたことを示しました[3]。発見から57年目のことでした[1]。翌2019年には昭島市の文化財に指定されています[6]。

    65周年記念展示に並ぶアキシマクジラの実物化石
    65周年記念展示に並ぶ実物の全身骨格化石
    アキシマクジラの実物化石
    間近で見られる実物の化石

    クジラだけではない、多摩川の河原の化石

    アキシマクジラの周りからは、ホホジロザメやメジロザメ属のサメの歯が見つかっています[2]。昭島の多摩川の河原からは、ほかにも魚や貝など海の生きものの化石が出ています[4][6]。

    陸の生きものの化石もあります。1999年8月17日、洪水で川底が洗われたあとの拝島水道橋の下付近の河原で、約170万年前のアケボノゾウの足跡化石が見つかりました[6]。アケボノゾウは肩の高さ2mほどの小型のゾウです。当時の昭島周辺にはメタセコイアの森が広がり、アケボノゾウやシカが暮らしていたと考えられています[4][6]。海辺から陸へと移り変わっていく昭島の姿が、河原の地層に記録されているのです。

    並べられたアキシマクジラの椎骨の化石
    頭から尾へと並べられた椎骨の化石

    化石に会える場所

    2020年3月に開館した昭島市の教育福祉総合センターは、この学名にちなんで「アキシマエンシス」と名付けられました。入口の「くじらホール」には、全長約13.5mの実物大の全身レプリカがあります[7]。実物の化石は研究のため群馬県立自然史博物館で保管されており、ふだんは一部だけが郷土資料室で展示されています[7]。

    現在は「アキシマクジラ化石発見65周年記念展示〜過去と未来をつなぐアキシマクジラ〜」が開かれていて、実物の全身骨格化石を中心に、一緒に見つかった貝などの化石が並んでいます。スマートフォンをかざして、骨の断面や3Dモデルを見ることもできます[8]。実物の全身を見られる貴重な機会です。

    アキシマクジラの復元模型
    生きていたころの姿を再現した復元模型

    なぜ知られていないのか ― 東京に都立の自然史博物館がほしい

    東京には、小笠原の島々の固有の生きものから奥多摩の山々、そして多摩川の地層に眠る化石まで、すばらしい自然とその歴史があります。それなのに、昭島でこんな化石が見つかり、展示されていることを、ほとんどの人が知りません。

    その大きな要因の一つは、東京に都立の自然史博物館がないことだと私は考えています[9]。神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木など周りの県には県立の自然史系博物館があり、地域の自然を調べ、標本を守り、伝える拠点になっています。アキシマクジラは、およそ50年も石膏で固められたまま保存されていました。ようやく研究のために群馬県立自然史博物館に移され、そこで新種であることがわかり、記載されました[1][2][3]。東京で見つかった貴重な標本を、東京で研究し、東京の人に伝える拠点がないのです。昭島市が自前の施設で化石を守り伝えていることは素晴らしいと思いますが、本来は東京全体の自然とその成り立ちを扱う拠点が必要ではないでしょうか。

    発見65周年の実物の記念展示は10月24日(土)までです[8]。レプリカはいつでも見ることができます。ぜひ足を運んでみてください。

    施設情報
    アキシマエンシス(昭島市教育福祉総合センター)郷土資料室
    東京都昭島市つつじが丘3-3-15/JR青梅線「昭島駅」「中神駅」から徒歩約10分
    開館:火〜金 10時〜20時、土日祝 10時〜18時/休館:月曜(祝日の場合は翌平日)/入館無料

    (渡辺仁)

    参考文献・出典

    1. 長森英明(2019)マンホールからのぞく地質の世界4 ―アキシマクジラ―.GSJ地質ニュース,8(4): 86–91.https://www.gsj.jp/data/gcn/gsj_cn_vol8.no4_p86-91.pdf
    2. 髙桒祐司・木村敏之・長谷川善和(2021)上総層群小宮層から産出したサメ類化石~アキシマクジラとの共産標本~.群馬県立自然史博物館研究報告,25: 49–58.https://www.gmnh.pref.gunma.jp/wp-content/uploads/bulletin25_4.pdf
    3. Kimura, T.・Hasegawa, Y.・Kohno, N.(2018)A new species of the genus Eschrichtius (Cetacea: Mysticeti) from the Early Pleistocene of Japan.Paleontological Research,22(1): 1–19.https://doi.org/10.2517/2017PR007
    4. 昭島市「どうして昭島にクジラなの?」https://www.city.akishima.lg.jp/promotion/1010180/1010181.html(2026年10月13日閲覧)
    5. くじらタウン「200万年の時を経て発見されたアキシマクジラは、”4つの奇跡”の賜物」(2023)https://www.kujira-town.jp/news/20230614_20230614/(2026年10月12日閲覧)
    6. 昭島市「あきしま 水と記憶の物語:時代でたどる(自然の記憶)」https://adeac.jp/akishima-arch/top/era/1nature.html(2026年10月13日閲覧)
    7. 昭島市「アキシマクジラのひみつ」https://www.city.akishima.lg.jp/bunka/kujira/1004661.html(2026年10月12日閲覧)
    8. まちプレ「「アキシマクジラ」の化石 発見65周年展 スマホで3D観察も」(2026)https://machipre.net/2026/08/13/29572/(2026年10月12日閲覧)
    9. 美術手帖「都知事選、注目すべき文化政策は? 美術館の25歳以下無料や「都立自然史博物館」の新設も」(2020)https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/22193(2026年10月13日閲覧)
  • 多摩市の大栗川沿いで外来種タイワンタケクマバチを観察 ― iNaturalistの記録から見る分布拡大

    多摩市の大栗川沿いで外来種タイワンタケクマバチを観察 ― iNaturalistの記録から見る分布拡大

    本日(2026年10月10日)、多摩市東寺方の大栗川沿いで、キバナコスモスに訪花している外来種のタイワンタケクマバチを観察しました。同じ場所では、在来種のキムネクマバチも同じキバナコスモスに訪花していました。

    私自身がタイワンタケクマバチを見たのは今回が初めてです。せっかくの機会なので、どんなハチなのか、そして市民参加型の生きもの調査プラットフォーム「iNaturalist」の記録から見て、国内や多摩丘陵でどのくらい広がっているのかを、ざっと整理してみました。

    キバナコスモスに訪花するタイワンタケクマバチ(多摩市東寺方、2026年10月10日)
    キバナコスモスに訪花するタイワンタケクマバチ(2026年10月10日、多摩市東寺方・大栗川沿い)。iNaturalistの観察記録はこちら
    同じ場所でキバナコスモスに訪花する在来種のキムネクマバチ(多摩市・大栗川沿い、2026年10月10日)
    同じ場所でキバナコスモスに訪花する在来種のキムネクマバチ(2026年10月10日、多摩市・大栗川沿い)。iNaturalistの観察記録はこちら

    この記事のポイント

    • タイワンタケクマバチは、竹に巣をつくる外来のクマバチ。2005年頃に愛知県で見つかり、各地に広がっています。
    • iNaturalistの国内記録は2023年以降に急増。関東でも2024年から記録され始めました。
    • 多摩丘陵では今年2026年6月に多摩市と町田市で初記録。多摩市ではすでに5件の記録があります。

    タイワンタケクマバチとは

    タイワンタケクマバチ(タケクマバチ)Xylocopa tranquebarorumは、ミツバチ科クマバチ属の大型のハナバチです。もともとは台湾や、中国大陸南部からインドにかけて分布しています。

    国内では、2005年頃から愛知県豊田市で全身が黒いクマバチが見られるようになり、のちに本種と判明しました[11]。2006年には愛知県と岐阜県で確認記録があります[1][4]。輸入された竹材に紛れて入ってきたと考えられています[1]。愛知県の個体群は、ミトコンドリアDNAの解析から中国大陸由来と推定されています[4]。

    名前のとおり竹と縁の深いハチで、枯れた竹に直径2〜2.5cmほどの穴を開けて巣をつくります。屋外の竹垣や竹柵、竹ぼうき、熊手などの竹製品も巣として使われます[5]。愛知県での調査では、主に直径19〜25mmほどの直立した枯れ竹が使われ、青竹は使われませんでした。畑の竹支柱などに営巣して、経済的な被害も出ています[11]。

    体長は約20mmで、翅は褐色です[6]。生活史はキムネクマバチとよく似ています。4月に交尾し、雌が単独で枯れ竹に巣をつくって、5〜7月に花粉団子を蓄えて子育てをします。新成虫は7月下旬〜8月に羽化し、そのまま巣の中で越冬します[11]。

    キムネクマバチとの見分け方は、次のとおりです。

    タイワンタケクマバチ(外来種)

    • 全身ほぼ黒色で、胸に黄色い毛はない。雌は頭・胸・腹とも黒色[6]
    • 雄は顔面が白〜黄色で、胸部の毛は白っぽい[10][11]
    • 巣は枯れ竹につくる[11]

    キムネクマバチ(在来種)

    • 胸部の背面が鮮やかな黄色い毛でおおわれる[11]
    • 巣は枯れ枝につくる[11]

    性質はキムネクマバチと同様に温厚で、人に積極的に攻撃してくることはありません。ただし、巣に近づくなどして刺激すると刺すことがあります[5]。

    国立環境研究所の侵入生物データベースは、影響として次の3つを挙げています[1]。

    • 本種に寄生するダニが、在来種のキムネクマバチにも寄生する
    • 竹に穴をあけるため、竹材の品質が劣化する
    • 竹柵などの利用者を刺すことがある

    一方で、愛知県で両種を比べた調査では、2種は同じ花を訪れるものの、競合している様子は見られませんでした。営巣場所も、本種は枯れ竹、キムネクマバチは枯れ枝と分かれているため、生態的に競合する可能性は低いとされています。

    ただし、本種に寄生するダニについては、在来の寄生ダニに置き換わる可能性などが懸念されています[11]。

    法律上の扱い

    タイワンタケクマバチは、外来生物法に基づく「特定外来生物」や「未判定外来生物」には指定されていません[2]。また、環境省・農林水産省が2026年9月11日に公表した「生態系被害防止外来種リスト」第2版の昆虫類にも掲載されていません[3](いずれも2026年10月10日に確認)。

    つまり、外来生物法による飼養・運搬などの規制の対象ではありません。

    なお、侵入生物データベースには、ミツバチ類が家畜伝染病予防法の指定検疫物にあたることも記されています[1]。

    一方で、愛知県では条例に基づく「公表移入種」とされ、県内で野外に放つことなどが禁止されています[1]。

    文献に見る国内での分布拡大

    2006年の初記録のあと、本種は中部地方を中心に分布を広げてきました。2020年の時点で確認記録が報告されていたのは、埼玉から鳥取までの15府県です[4]。侵入生物データベースでは、国内の移入分布が富山・石川・福井・埼玉・神奈川・山梨・長野・静岡・愛知・岐阜・滋賀・奈良・三重・京都・大阪・兵庫・鳥取・島根・岡山・福岡の20府県とされています[1]。

    もっと詳しく:愛知県での拡大速度の推定

    愛知県では、2009年に合併前の豊田市全域、2011年には県内全域に広がっています。このことから、1年(1世代)に少なくとも4km以上のペースで分布を広げている可能性が推定されています。ただしこの推定には、調査開始前にすでに広く分布していた可能性や、営巣した竹支柱が人に運ばれた可能性も含まれています[11]。

    西日本では拡大が特に速いことがわかってきました。島根大学の研究グループによると、山陰地方では2018年に鳥取市、2021年に島根県大田市で確認されました。

    その後は海岸線に沿って西へ急速に広がり、島根県では2024年に調査した10か所の海浜のうち8か所で採集されています。2026年の研究では、山陰地方での拡大が、愛知県で推定された速度(1世代あたり4km以上[11])を上回る可能性が示唆されています[7]。

    iNaturalistの記録から見る広がり

    では、iNaturalistに投稿された観察記録を見てみましょう。日本国内のタイワンタケクマバチの記録を、2026年10月10日時点ですべて集計しました[9]。

    国内の記録は553件で、341ユーザーが投稿しています。このうち、「カジュアル」3件を除いた550件を集計の対象としました。記録がある都府県は25にのぼります。

    年別に見ると、2022年までは年に10件前後でしたが、2023年に49件、2024年に94件、2025年に117件と増えました。今年(2026年)は10月10日までで250件と、すでに昨年の2倍を超えています。

    iNaturalist上のタイワンタケクマバチ観察記録数(日本、観察年別)。全国の記録数に関東の記録数を重ねて表示
    iNaturalist上のタイワンタケクマバチの観察記録数(観察年別)。青が全国、オレンジがそのうち関東(東京・神奈川・千葉)の記録。2026年は10月10日までの集計。

    関東の記録は、2024年6月の東京都練馬区が最初です。2025年には神奈川県伊勢原市と千葉県松戸市で記録されました。今年2026年に入ると22件(神奈川県14件、東京都8件)に急増しています。

    なお、2018年の研究では、耐寒性と各地の年最低気温の比較から、本種は将来、関東以西の西日本に広く分布し、関東ではさいたま市や前橋市の付近まで広がると予測されていました[11]。

    西日本でも拡大が続いています。島根県はiNaturalistでの初記録が2025年で、今年は18件に増えました。四国では、香川県(2025年)、徳島県・高知県(2026年)で初めての記録が投稿されています。鳥取県は文献上2018年に確認されていますが[7]、iNaturalistへの投稿は今年が初めてです。

    多摩丘陵では今年(2026年)から記録が増加

    多摩丘陵を周辺地域を含めて詳しく見てみます。東京都側では、2024年6月に練馬区で関東初となるiNaturalistの記録があり、今年は8月に世田谷区と瑞穂町でも記録されました。

    神奈川県側では、2025年7月に伊勢原市で記録された後、今年3月以降、愛川町、相模原市、厚木市、座間市、海老名市など、相模川沿いの市町から記録が相次いでいます。山梨県東部の上野原市でも、今年8月と10月に記録がありました。

    タイワンタケクマバチの観察地点(多摩丘陵とその周辺)。iNaturalistの記録を観察年で色分けし、市区町村の境界とネイポジ多摩丘陵の調査地域を重ねた地図
    多摩丘陵とその周辺の観察地点(iNaturalistの記録を観察年で色分け)。細い線は市区町村の境界、茶色の範囲はネイポジ多摩丘陵の調査地域です。同じ範囲をiNaturalistの地図で見る

    多摩丘陵では、今年6月から多摩市と町田市で記録が出始めました。多摩市の初記録は2026年6月16日(落合)です。その後、多摩中央公園(6月に2件)、落合(9月)、そして今回の私の観察(10月、東寺方)と続き、多摩市の記録は今年だけで5件になりました。

    多摩丘陵(拡大図)のタイワンタケクマバチ観察地点。市区町村の境界、ネイポジ多摩丘陵の調査地域、観察月日のラベルを表示
    多摩丘陵の拡大図。破線は市区町村の境界、ラベルは観察した月日で、赤い丸が今回の観察地点です。調査地域内の記録をiNaturalistの地図で見る

    iNaturalistで見る限り、多摩丘陵の記録はすべて今年のものです。多摩丘陵は、2024年から記録のある東京都区部と、2025年以降に記録が増えている相模川流域との間に位置しています。どちらの方向から広がってきたのか、あるいは別の経路によるものなのか、侵入経路は観察記録だけでは判断できません。

    なお、iNaturalistでの「初記録」は、その地域に初めて侵入した時期とは限りません。たとえば兵庫県では文献上2016年に確認されていますが、iNaturalistの初記録は2023年です[8]。また、近年の記録数の増加には、本種の分布拡大に加えて、iNaturalistの利用者が増えたことも影響していると考えられます。

    iNaturalistの記録は、利用者がどこに多く住み、どこで観察しているかにも左右されるため、記録の多い地域が必ずしも本種の多い地域とは限らない点にも留意が必要です。ただ、こうした影響を考慮しても、全国の記録数がはっきりした増加傾向を示し、記録のある地域が年々広がっていることは読み取れます。

    一方、多摩市を中心とする多摩丘陵では、多摩市生きもの調査隊やネイチャーポジティブ多摩丘陵プロジェクトの貢献もあって、近年、熱心な観察者が集中して観察を続けており、ほかの地域に比べて調査密度が高いことは明白です。そのため、本種がこの地域に入ってくれば早い段階で記録されやすく、今年の記録の増加は、この地域への侵入状況をかなり明確にとらえていると考えられます。今後、多摩丘陵での記録はさらに増えていくことが予想されます。

    キムネクマバチに比べて黒っぽいクマバチを見かけたら、ぜひ写真を撮ってiNaturalistに投稿してみてください。身近な記録の積み重ねが、外来種の広がりを知る手がかりになります。(渡辺仁)

    参考文献・出典

    1. 国立環境研究所「侵入生物データベース:タケクマバチ(タイワンタケクマバチ)」https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60530.html(2026年10月10日閲覧)
    2. 環境省「特定外来生物等一覧」https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list.html(2026年10月10日閲覧)
    3. 環境省・農林水産省「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(生態系被害防止外来種リスト)第2版」<動物(昆虫類)>(2026年9月11日公表)https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html(2026年10月10日閲覧)
    4. 柴田剛(2020)小野市と明石市でタイワンタケクマバチを確認.きべりはむし,43(2): 55.PDF
    5. 神戸市「タイワンタケクマバチ」(2025年)PDF
    6. 山梨県「タイワンタケクマバチ」PDF
    7. 宮永龍一・清水加耶・小山凜斉(2026)山陰地方におけるタイワンタケクマバチの分布拡大について.ホシザキグリーン財団研究報告,29: 139–142.島根大学学術情報リポジトリ
    8. 近藤伸一(2023)タイワンタケクマバチの生態観察(朝来市・三木市).きべりはむし,46(2): 34–37.PDF
    9. iNaturalist.Xylocopa tranquebarorum の日本国内の観察記録(2026年10月10日取得)https://www.inaturalist.org/observations?taxon_id=502613&place_id=6737
    10. 東輝弥(2023)タイワンタケクマバチ (Xylocopa tranquebarorum) の行動観察.きべりはむし,46(1): 26–27.PDF
    11. 山岸健三・佐々木隆行・加藤真梨奈(2018)外来種タイワンタケクマバチ(Xylocopa tranquebarorum)(ハチ目,ミツバチ上科)の日本における分布拡大と在来種への影響.名城大学農学部学術報告,54: 7–16.AgriKnowledge
  • 【参加者募集】昆虫観察会(10月24日(土)都立桜ヶ丘公園)

    【参加者募集】昆虫観察会(10月24日(土)都立桜ヶ丘公園)

    10月は、たくさんの昆虫に出会える良い季節です。秋の桜ヶ丘公園の雑木林や草地を講師と一緒に歩き、身近な生きものを観察します。

    「昆虫観察会」と名づけていますが、見るのは昆虫だけではありません。足もとの植物やクモの仲間など、道ばたで出会う生きものを講師がその場で解説してくれます。いつも何気なく通り過ぎている場所にも、「こんな生きものがいたのか」「こんなしくみになっていたのか」と、今まで気づかなかった自然の不思議がたくさん隠れています。虫に詳しくなくても大丈夫。歩くほどに発見がある、楽しい観察会です。初めての方や親子での参加も歓迎です。

    本観察会は、東急財団の助成を受けて実施する「ネイチャーポジティブ多摩丘陵プロジェクト」の一環として行います。

    開催概要

    • 日時:2026年10月24日(土)9:00〜12:00
    • 雨天の場合:翌10月25日(日)に順延
    • 集合:9:00 旧多摩聖蹟記念館前(多摩市連光寺5-1-1、都立桜ヶ丘公園内)
    • 交通:京王線聖蹟桜ヶ丘駅から京王バス [桜06]聖ヶ丘団地経由永山駅行バス「記念館前」下車、徒歩約5分。車の方は都立桜ヶ丘公園駐車場(無料)をご利用ください
    • 講師:篠原悟
    • 定員:20名(先着順)
    • 対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
    • 参加費:無料

    持ち物

    飲み物、雨具、歩きやすい靴、長袖・長ズボン、カメラまたはスマートフォン(iNaturalistアプリを入れておくと記録に参加できます)。

    申込方法

    下記のフォームからお申し込みください。家族や友人と一緒の場合は、代表者がまとめて申し込めます(同行者の氏名もご記入ください)。締切は10月23日(金)22時ですが、定員20名に達した時点で受付を終了します。

    ▶ 申込フォーム:申込フォームを開く(https://forms.gle/3JN6voiENpgWMpSQ9)

    主催・問合せ

    NPO東京生物多様性センター watanabe@tokyobio.jp

    本事業は東急財団の助成を受けて実施しています。

  • 【参加者募集】秋のキノコ観察会(10月17日(土)都立長沼公園)

    【参加者募集】秋のキノコ観察会(10月17日(土)都立長沼公園)

    雑木林に覆われた都立長沼公園で、秋のキノコを観察します。はじめに長沼町会館(六社宮境内)でキノコの見分け方を学び、午前中はフィールドを歩いて探します。午後は見つけたキノコを講師が解説します。初めての方も大歓迎です。

    本観察会は、多摩丘陵の自然を記録する「ネイチャーポジティブ多摩丘陵プロジェクト」の一環として行います。

    開催概要

    • 日時:2026年10月17日(土)9:00〜14:00頃
    • 集合:9:00 京王線長沼駅前(改札前広場)
    • 場所:都立長沼公園
    • 講師:中島淳志
    • 定員:20名(先着順)
    • 対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
    • 参加費:無料
    • 天候:小雨決行・荒天中止。

    持ち物

    昼食・飲み物、雨具、歩きやすい靴、長袖・長ズボン、虫よけ、軍手など手袋、カメラまたはスマートフォン(iNaturalistアプリを入れておくと記録に参加できます)。

    申込方法

    下記のフォームからお申し込みください。家族や友人と一緒の場合は、代表者がまとめて申し込めます(同行者の氏名もご記入ください)。定員20名に達した時点で受付を終了します。

    ▶ 申込フォーム:申込フォームを開く(https://forms.gle/m4WMfc6XdmVXLAc1A)

    主催・問合せ

    NPO東京生物多様性センター watanabe@tokyobio.jp

    本観察会は東急財団の助成を受けて実施しています。

  • 多摩市の公式YouTubeで「多摩市生きもの調査隊」が紹介されました

    多摩市の公式YouTubeで「多摩市生きもの調査隊」が紹介されました

    多摩市公式YouTubeチャンネルの「多摩市からのお知らせ」で、多摩市生きもの調査隊の活動が紹介されました。

    動画では、親子の調査隊員が、身近な生きものを見つけて記録する調査隊の活動をわかりやすく紹介しています。当センターの代表理事も出演しています。ぜひご覧ください。

    動画:多摩市の自然を未来へ 多摩市生きもの調査隊 編(多摩市からのお知らせ)(多摩市公式チャンネル)

  • TAMAサスティナブル・アワード2025-2026 グッドライフスタイル部門を受賞しました

    TAMAサスティナブル・アワード2025-2026 グッドライフスタイル部門を受賞しました

    令和8年(2026年)2月28日(土)、パルテノン多摩市民ギャラリーで開かれた「多摩エコ・フェスタ」において、当センターが「TAMAサスティナブル・アワード2025-2026」グッドライフスタイル部門を受賞し、多摩市長から表彰を受けました。

    TAMAサスティナブル・アワードの横断幕の下で、NPO東京生物多様性センターが表彰を受ける様子
    多摩エコ・フェスタでの表彰式(2026年2月28日、パルテノン多摩)

    受賞の対象となった活動

    多摩市とともに立ち上げた「多摩市生きもの調査隊」の取り組みが評価されました。市民が主役となって身近な生きものを記録する調査で、2020年1月からの約5年11か月で、191名により2,047種・97,879件の観察情報が投稿され、特定外来生物の早期発見にもつながっています。

    この活動は、2017~2018年に実施した多摩市ツバメ調査から始まりました。ツバメ調査に参加した有志の「ツバメだけでなく、多摩市の自然をもっと知りたい」という思いから、2020年1月にスマホアプリiNaturalistを使った「多摩市生きものさがしプロジェクト」を開始。多摩川・大栗川・桜ヶ丘公園で毎月の定例調査を続けながら、市内の公園や緑地での観察記録を集めてきました。2024年4月からは多摩市と協働し、「多摩市生きもの調査隊」として市内全域に広げています。

    集まった記録のうち、複数の人によって種名が確かめられた記録は、国際的な生物多様性データベース(GBIF)にも格納され、保全や研究に長く活用されます。絶滅危惧種や特定外来生物の記録も含まれており、地域の自然を守るための基礎データとなっています。

    多摩市長から表彰状を受ける当センターの代表
    多摩市長からの表彰状の授与

    応募時の記録

    • 観察を投稿した人:191名
    • 記録された生きもの:2,047種
    • 観察情報:97,879件
    • 同定に協力した人:世界中から1,990名

    2020年1月から2025年11月21日までの記録(応募書類より)。

    ご協力いただいた皆さまへ

    今回の受賞は、日々観察を投稿してくださる調査隊の皆さま、種名の確認に協力してくださるiNaturalistの利用者の皆さま、そして調査をともに進めてくださっている多摩市のおかげです。心より御礼申し上げます。これからも、市民の皆さんと一緒に多摩市の自然を記録し、その豊かさを守る取り組みを続けていきます。

    関連リンク

  • 多摩大橋下流ツバメ集団ねぐら観察会のご案内(2024年8月4日)

    多摩大橋下流ツバメ集団ねぐら観察会のご案内(2024年8月4日)

    日時

     2024年8月4日(日)18時集合(17時30分受付開始)現地解散は19時30分頃を予定
     雨天中止 ※また、ツバメの集団ねぐらは移動する事があります。その場合は集合場所を変更、あるいは中止することもありますのでご了承ください。

    内容

     日没の頃、一万羽以上のツバメが集まり、ヨシ原にねぐら入りして夜を過ごします。ねぐら入り前に上空を乱舞するツバメ、ヨシ原にねぐら入りした後のツバメを河川敷から観察します。

    対象

     どなたでも。中学生以下は保護者同伴してください。

    申し込み

     Googleフォームより申し込み下さい。8月1日(木)締め切りです。

    参加費

     500円(行事保険・資料代込)現地でお支払いください。当会会員、中学生以下は無料。

    集合場所

     立川市富士見町多摩川堤防の降り口付近(立川市富士見町6丁目42付近)目印を持った担当が17時30分から受付を開始しています。案内図PDFはこちら。
    観察場所は集合場所からすぐです。受付してから歩いて向かいます。

    アクセス(公共交通機関の場合)

     JR立川駅南口バス停バス乗場2より以下のバス

    (立71)立川バス・西武バス共同運行「富士見町操車場」か「新道福島」行き(17時02・10・17・24・32・40分発)に乗って「団地西」バス停(8駅目)で下車徒歩500m(約6分)
     
     (帰路は、反対車線の「団地西」バス停から「立川駅南口」行きにてお帰りください。立川駅南口行19時59分・20時6・20・31分発)

    アクセス(車でお越しの場合) 

     集合場所の徒歩圏にコインパーキングがいくつかございます。
     タイムズ昭島郷地町(8台)1時間220円(集合場所まで徒歩5分)
     K’s PARK 郷地町(7台) 30分100円(集合場所まで徒歩7分)
     その他にも予約の必要な「タイムズのB」があるようです。
     ※台数が少なく満車の場合があるようです。空車状況確認の上でお越し下さい。

    持ち物など

     河川敷を歩きやすい靴と服装(長袖推奨)、双眼鏡(あれば)、虫除けスプレー、帽子・飲み物など熱中症対策

     

     

  • 集団ねぐらライブ配信のお知らせ(7月15日18:30~)

    集団ねぐらライブ配信のお知らせ(7月15日18:30~)

    直前のお知らせとなってしまいました。
    2年ぶりとなりましたが、東京多摩川の多摩大橋下流のヨシ原にねぐら入りするツバメをYoutubeでライブ配信します。日没の時間帯に一万羽以上のツバメが集まり、ヨシ原にねぐら入りして夜を過ごします。

    ライブ配信では現場での臨場感を全ては伝えられませんが、迫力あるダイナミックな群集美を少しでも感じて頂ければ幸いです。

    コメントで質問なども受け付けます。