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八王子市浅川水系のナガレタゴガエル

ナガレタゴガエルは、東京都奥多摩町の日原川で1978年にカメラマンの桜井淳史さんに発見され、
1990年に新種として記載された東京に縁のあるカエルです。 渓流で産卵し、その時期には皮膚がぶよぶよになる特徴的な形態のカエルです。

このナガレタゴガエル、檜原村やあきる野市の秋川の支川は、熱心な研究者がおられる事もあり、多数が生息している事がわかっています。 しかし、浅川水系つまり八王子市ではほとんど調査がされていませんでした。新八王子市史自然編(2014)では、浅川水系では醍醐川、板当沢、川口川の3箇所でのみ記録があります。

河川渓流の環境や標高からすれば、もっと広くナガレタゴガエルが生息していてもおかしくないのではと疑問をもっていました。そこで、当センターで2月15、21、23日に広域の調査を実施しました。

今回の調査では、産地として知られているあきる野市と檜原村の秋川水系、分布が報告されていない浅川水系の新たな地点(八王子市上恩方町と裏高尾町)でナガレタゴガエルの成体もしくは卵を確認できました。

上述した産地は全て山系でつながっており、檜原村~あきる野市~八王子市 (上恩方町・裏高尾町)までおよそ標高250メートル以上の山地渓流は連続した生息地であることがわかってきました。

当センターでは東京都内のカエル類全般の情報も集めています。
ご存じの情報がありましたら、教えていただけると有り難いです。よろしくお願いいたします。

2020年の調査でナガレタゴガエルが確認された場所